文責者:カラープロジェクト 中井
色にも学会があります。
お名刺交換や自己紹介をする時にお話しすると驚かれます。
次に「どんな学会なんですか?」と質問が来ます。
「色の学会」言ってもの想像が付きにくいのでしょうか。
色がついていないものはないくらい色は日常に溢れていますが、その色について考えたことはないですよね。
一般社団法人色彩学会の中では様々な色の研究、活動が行われています。
環境色彩、色彩教育、色彩ビジネス、測色、塗料、化粧品、ファッション、色の歴史、照明などざっとこのような感じでしょうか。
服装史を研究している先生が大変興味深い記事を書かれていたので
抜粋ですがご紹介したいと思います。
「1953年から銀座中央通りで行っている女性服装色の定点観測も、65年が経過いたしました。平成の終わりを迎えた節目ということで、調査開始から平成の終わりまでの変換を、特に平成時代にスポットを当て、いくつか特徴を述べたいと思います。
白服は昭和30年代の頃は主に夏に着られる色でしたが、昭和50,60年代になると春の着用も増え、春と夏の色として非常に多くみられるようになった。しかし平成に入るとその出現は大きく低下、最近の銀座では以前のように白い服はあまり見かけなくなっている。
一方黒い服は平成に入ると一年中着られる定番カラーとなった。
黒い服が増えた分、平成では多くの有彩色の着衣率が減少。(例、ピンク、赤、オレンジ、緑、青緑、水色、青、紫、赤紫など)以前から現在までよく見られる色としてベージュ、ブラウン、ダークブルー、イエロー系などのベーシックカラーが挙げられ、そこに平成に入ってから増えた色として黒、グレイ系がある。
時代が進むに連れてあまり着られなくなったトーンとして、ペール、ライトトーンといったパステル系、ブライト、ビビッド、ディープ、ダークトーンなど、彩度の高い、鮮やかな色が減少。昭和より出現が上がっているトーンは、ライトグレイッシュ、グレイッシュ、グレイ、ブラックでいずれも地味で落ち着いた印象のトーンだといえる。要するに、平成になり
銀座通りを歩く日本女性の服のカラーバリエーションは小さくなった。」
この記事を読んでから電車に乗る度に、自分が乗車している車両を見渡すと圧倒的に
低彩度色を着ている人が多いことに驚きました。勿論路線や時間帯によって違いはあると思いますが4,5回観察しただけでも低彩度化が進んでいるのが実感できました。
カラーリストとして大変残念に思います。
低彩度色系には落ち着いた魅力ある色も沢山ありますが、高彩度色には色のパワーを感じられる色、色彩心理に結びつくココロやカラダに影響を与える色が沢山あります。どの色が良い、悪いのではなく色は波長でありエネルギーなのでパワーのある色、キレイな色、鮮やかな色、明るい色も是非取り入れてもらいたいと願います。
でも鮮やかな色、明るい色、キレイな色をどのようにコーディネートしたらよいか分からない、どう提案したらよいか分からない、どう使ったらよいのかわからないという方は
色彩学やパーソナルカラー学を勉強してみませんか。
カラフルな日本にしたい!そして色で元気になる、キレイになるお手伝いができれば
嬉しいです。
色の効果で「お客様の目に留まる」「リピートが増える」「売り上げが上がる」お手伝い!カラープロジェクト
Comentarii