文責 カラープロジェクト 中井
あっという間にお正月が過ぎ本格的に2020年が始動しましたね。
今年もカラープロジェクトをどうぞよろしくお願い申し上げます。
日本は昨年年号が改まり「令和」となりました。そしていよいよ今年はオリンピックイヤーとなります。
記念すべき年の各協会から発表された流行色を見ていきましょう。
日本の色分野における公的機関、日本流行色協会はまさしく五輪を盛り上げる「ヒューマンレッド」。
解説を見ると、人間ならではの豊かな感情や行動、身体の躍動感、スポーツの高揚感をイメージしたそうです。
人は色を見ると脳で勝手に連想し始め、例えば赤を見て、太陽、炎、血などと連想し、多くの人が情熱、パワー、熱さ、動きたいといった行動や感情を持ちます。
逆に冷たさ、冷静になりたい、行動を抑えたいというイメージに繋がりにくいものですが、いかがでしょうか。
多くの人が同じような感情や行動を起しやすい、これが色彩心理です。
オリンピック開催地である日本を盛り上げよう、選手を応援しよう、国旗に日の丸を揚げる日本を世界に知ってもらおう、というようなメッセージが込められており日本の活性化、経済効果にも繋がるのです。
色見本で有名な米国パントン社も毎年「Color of the Year」を発表しています。
パントンでは世界のアート、映画、ファッションのほか、社会情勢や最新技術、ライフスタイル、スポーツ、イベントなど多領域を調査しトレンド分析をおこなっています。
2020年は「クラシックブルー」です。
日没後の広大な空を連想させる落ち着いたブルートーンのカラー、「人々がテクノロジーの発展を背景に信頼と信用を必要とする時代を生きていく上で、クラシックブルーは精神的に安らぎと静けさをもたらし、心を開いて会話をしようとする意欲を掻き立てる色」と定義しています。
選定者は「普遍性や信頼感を表現、より深く視野を広げるよう促す色だと」とコメントしています。
日本と対照的だと思いませんか。
日本はオリンピックイヤーで盛り上がりを見せていますが、世界情勢を見渡せば、温暖化による異常気象、移民問題、米中貿易摩擦、EU離脱、日韓問題と不安定要素が多くあります。
広大な空やどこまでも深い海の青、色彩心理はクール、冷静、信頼、信用、誠実、安らぎなど、また世界中で愛される色の1つでもあります。
国、地域、人種関係なく、人がみな冷静になり、広い視野で見渡してみよう、憎しみ合いではなくお互いを信頼、信用するにはどうすればよいのかと青からのメッセージではないでしょうか。
グローバルに人を動かせる色は勿論ビジネスにも日常生活にも同様の効果をもたらします。
1人1台パソコンを持っている時代になり、簡単に色を使うことができます。
しかし間違った色の使い方は大きな損害にも繋がり、知って使うのか知らないで使うのかで大きな差にもなります。
カラープロジェクトではビジネスに役立つ色彩講座を多数ご用意しています。
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